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2020年03月15日

適切な口腔ケアでインフルエンザが10分の1に!

適切な歯みがきと口腔ケアでインフルエンザを予防!

歯みがきや口腔ケアをおろそかにしていると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)となることはよく知られています。
このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれているとみられます。

これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくする特性をもっています。
つまり、口のなかが不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなるというわけです。

適切なケアでインフルエンザの発症率が10分の1に

実際、歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。

東京歯科大学名誉教授の奥田克爾氏らは、2003年9月から04年3月にかけて東京都府中市の特別養護老人ホームのデイケアに通う65歳以上の高齢者98人に対し、歯科衛生士による口腔ケアと集団口腔衛生指導を1週間に1回実施しました。
一方、別のデイケアに通う高齢者92人には、ご自分がいつもなさっているように口腔ケアをしてもらいました。

歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは、ご自分で口腔ケアをしたグループに比べ口腔内の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼのはたらきが低下していることがわかりました。
さらに、インフルエンザを発症した人は、ご自分で口腔ケアをしていたグループでは9人であったのに対し、歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは1人でした。

この研究結果は国内外の歯科領域の専門誌で発表され、NHKの情報番組「ためしてガッテン」(2006年2月放送)でも取り上げられるなど、大きな反響を呼びました

適切な口腔ケアを行う事は虫歯や歯周病を予防するだけでなく身体全体の免疫力を高めてくれるとも言われています。