インプラントが心配?当院のインプラントのトリビア3つご紹介

インプラントが心配?当院のインプラントのトリビア3つご紹介

 
 

 

インプラント本体(上の図参照)を打つ時(骨の中に入れる時)、どうやって打つか?ご存じですか?
多くの場合、打つ位置や深さや角度が設計した通りに入る「ガイド」を歯ぐきの上にかぶせて打っていました。

「そうなら安心ね」
・・・実はそうでもなかったのです。

「え?どんなよくない事があるの?」
インプラントの知識と経験値が豊富なインプラント専門医だから分かることがあります。
具体的にはどんな事なのでしょうか?
先生に聞いてみました!

 

プチインタビュー

 

インプラントを打つためのガイドは以前からあったそうですが、今回のガイドはどこが違うのですか?

ガイドは同じなのですが「今までと違うポイント」があります。
インプラントで骨を削るときは「外部注水」といって、ドリルと違うところから水を出して穴に入れていたんです。
ただ、ガイドを付けちゃうと穴に水が入っていかない・・・「ヒーティング」といって熱傷(ねっしょう)、つまりヤケドしちゃうんですね。

 

骨の中がヤケドしてしまう?

そうです。
そうすると、インプラントがくっつかないという事があったんですよ。
「じゃあ内部注水にしなきゃいけないか」ということで、内部注水のバーも出ていたのですが、1回で使い捨てになっちゃうんです。

 

内部注水は、ドリルの先端から水が出るんですか?

そうです。
「じゃあどうしたらいいのか?」と、そのシステム自体が問題視されていたのです。
ガイドの中に「スリーブ」という金属が入っているのですが、それを毎回削るんです。
そうすると、どうしても金属の削りカスがインプラントの中に入っちゃうんです。
すごく問題だったんです。

 

熱が出る上に、金属の削りカスが入ってしまう・・・。ちなみに、削った骨はどうなっていたんですか?

それはそのまま出てくるんです。
ガイドについている金属が削られるので、それを毎回洗うのですが、ガイドはズレないようにピンで固定しちゃうので、うまく金属が出てきているかどうか?が分からないんです。
ガイドの削りカスが、穴の中に入ってしまうのです。

 

ガイドの削りカス、今までどうしていたのでしょうか?

マイクロスコープで覗けば見えるレベルなのですけれど、気になって嫌だったんですよ。
それが、このガイドに関しては、水を使わなくていいくらいすごく低速で削るんですよ。
ゆっくり削っていくんです。

 

何というガイドなのですか?

「DIOナビ」というのですが、インプラントを埋入するくらい穴を開けるのもゆっくりなんですよ。

 

穴を開けるときは高速で、インプラント本体を入れる時はゆっくりなのですね?

インプラント本体を「ウィン」って入れたら熱が入っちゃうので、ゆっくりゆっくり…40rpm(力の単位)とかそれくらいで入れます。
インプラント体を入れる穴を開けるドリルは通常、1800rpmとか1200rpmとかスゴイ回転数でバーッと削るんです。

 

DIYで使うドリルのようなイメージでしょうか?

同じような感じで削ります。

 

それは熱も出ますよね。

「DIOナビ」でインプラントの穴を開ける時は回転が遅いので熱も出にくいし、ゆっくり削るので侵襲性も少ないのです。
切れるドリルメーカーと契約して作ったので、出来る事なのです。
1本につき10分も掛からないですね。

 

1回法のみですか?

2回法(インプラントを入れて骨と癒着するまで待って、もう一度手術をする方法)も出来ますが、精度が上がって侵襲が少ないから、基本的には1回法です。

 

削ったときの熱はどうなっているの?

インプラント本体を入れるための穴を開けるのには、専用のドリルを使います。
そのドリルは高速で、従来だと1200~1800rpmという速さで開けていました。
歯を支える骨に摩擦が起きれば熱が起きます。
しかし、骨は熱に弱いのです。

当院で導入しているDIOナビは、歯と歯ぐきにフィットしたガイドを「3Dプリンタ」で作るため、低速のドリルでのインプラント埋入(インプラントを入れる事)が可能になり熱が起きづらくなりました。

 

そのことについて語っている、先生の上記プチインタビューも併せてご覧ください!

 

今までなかった!インプラント用の穴を開ける時もインプラント本体を入れる時も「ガイド付き」

今までは、インプラントの穴を開ける時はガイドを使用しますが、インプラント本体(画像右のもの)を入れる時は、フリーハンドでした。
当院が導入しているDIOナビでは、インプラント本体を入れる時もガイドを使います。

詳しくは「インプラントのガイドについて」をご覧ください。

 

更に進化した「スーパーオッセオインテグレーション」とは?

「スーパーオッセオインテグレーション???」
専門用語過ぎて、何のことだかさっぱりわからないと思います。

下記の動画を見てもらうのが一番わかりやすいと思います。
かいつまんで言うと「紫外線を当てたインプラント本体のネジ部分に血が上っていく=くっつきやすくなる」ということです。
それに気づいたのは、日本人の先生で今や教科書にも載っています。
先生もインタビューの中でお話ししています。

 

 

プチインタビュー

 

「スーパーオッセオインテグレーション」とは何ですか?

オッセオとは「骨の」、インテグレーションは「結合」を意味します。
小川隆広先生という日本の先生が編み出した「光機能化(ひかりきのうか)」という技術です。
インプラント体の表面に紫外線を照射すると、接着率が上がる…82%だったのが98%までに上がるというものです。
俺らインプラントやっている人間からすると、どの太さのインプラントにするか?を最後の最後まで迷うのです。
例えば、12ミリにしようかな、10ミリにしようかなと・・・。
インプラント本体を1回開封したら滅菌されていない状態になり、それでおわりになっちゃうんです。
DIOナビが出している新しいものは、20秒くらいで紫外線の照射が出来るんです。

 

 

照射する時間がムチャクチャ短くなる?

短く出来ます。
なので、例えばオペ前に「長さ3.8ミリ、太さ10ミリのインプラントを出して」といっておくと、20秒経つと「ウィーン」って出てくるんですよ。
そのままインプラントを入れると、インテグレーション(結合)が早いので、今まで「ちょっと前歯にすぐに仮歯入れるのは怖いな」というのがすぐにくっつくようになるのです。

インテグレーションは「結合」という意味ですか?

オッセオインテグレーション(インプラントと骨組織とのしっかりとした結合)というのは、骨とインプラントの結合なんだけど、その結合期間を早くするUVインプラントというのも出ています。

インプラント体に紫外線を照射する?

そうです。

 

 

チタンに紫外線を当てると、くっつきやすくなる?

表面の不純物・・・炭素が取り除かれるからです、
照射したものとしてない物の差があって、血液がスレッド(溝)をグーって上っていくんですよ。

 

 

なんか手品みたいですね・・・誰が気付いたんですか?

日本の小川先生です。
これがあるからインプラントが早くくっつく、だから即時で負荷をかけてもいいよ、つまりその日に仮歯を入れていいよ、という事です、理にかなっているんですよ。
二回法(インプラント体が骨の中でくっつまで待って、切開してかぶせ物を付ける方法)でやっていた僕らが、即時荷重(インプラントを打ったその日に仮歯まで入れること)をする上では光機能化はやっぱり必要です。
今は、教科書にも載っています。
小川隆広 UCLA 光機能化)

「くっつきやすい」という安心材料が増えるんですね!それと「熱を持たない」「正確に打てる」という「3つの安心材料」がわかりました。みんな「インプラントが怖い!」と感じている中で「一回法が何で大丈夫なのか?」が分かりますね。

はい、まずは不安をなくすために多くの事を知ってもらうのは、とても有用だと思います。
分からない事、どんどん聞いてください。

 

いかがでしたでしょうか?
「怖い」というイメージが先行しがちなインプラントですが、どんなものなのか?どんなメリットデメリットがあるのか?を理解して、ご自身のお口の状態に合えば、決して怖い治療法ではないのです。

「ちょっと難しい話で分からないわ」
そんな場合、ぜひ直接お話をしましょう。
歯を失った時の治療方法は、インプラントだけではありません。
患者さんお一人お一人のご希望を伺い、症状や環境を見据えてご提案します。
一番いい治療が出来るように一緒に考えていきましょう。